十日町市の農家 冬の雪少なく水不足でコメづくりへの影響懸念

十日町市の山あいでは雪が少なかったことなどから水が不足する田んぼがあり、農家からはコメづくりへの影響を懸念する声があがっています。

十日町市松之山地区の農家、相澤堅さんは山あいにある9ヘクタールあまりの田んぼでコメづくりを行っています。
相澤さんによりますと、ことしは冬に降った雪が少なかったうえ、気温が高く雪解けが早く進んだために田植えの準備を始めるこの時期、例年に比べて水が少なくなっているということです。
このため、雨水や雪解け水だけでコメを育てる天水田では、地面が割れてしまっていて、ことしの耕作を取りやめたということです。
一方、沢の水を引いてきた田んぼでは、代かきなど田植えに向けた作業を行っていますが、使える水の量は例年の半分から7割ほどとなっていて、今後水が足りなくなるおそれがあると懸念しています。
相澤さんは「収穫まで水が持たず枯れてしまうことを考えて、天水田では耕作を断念しました。去年も異常気象で厳しかったですが、どんどん暑くなっていくとなると、怖い気持ちです」と話していました。
地元のJAなどによりますと農家からは水不足のためコメづくりへの影響を懸念する声が複数寄せられているということです。