「春の褒章」 新潟県内は11人が受章

ことしの「春の褒章」の受章者が発表され、新潟県内では11人が受章することになりました。

このうち、長年にわたりその道一筋に打ち込んできた人に贈られる「黄綬褒章」を受章するのは農業の片岡充さん(72)、土地家屋調査士の粉川茂五郎さん(74)、港湾建設業で新潟潜水興業社長の高橋和彦さん(72)、鍼灸マッサージ業の中島勝光さん(84)です。
公共の仕事で顕著な功績があった人に贈られる「藍綬褒章」を受章するのは篤志面接委員の石曽根高道さん(71)、保護司の石塚康実さん(76)、調停委員の大竹一夫さん(68)、調停委員の駒野寛子さん(68)、調停委員の富所健司さん(67)、保護司の松田優一さん(75)、加茂市選挙管理委員会の元委員長、涌井タヅ子さん(76)です。

「黄綬褒章」を受章する片岡充さん(72)は、42年にわたって新潟市秋葉区で園芸を営み、およそ1000種類の花や山野草を育て、販売しています。
なかには江戸時代から受け継がれている伝統的な園芸植物もあり、片岡さんによりますと、こうした植物を育てる人はかつては大勢いましたが、現在、県内にはほとんどいないということです。
受章について片岡さんは「びっくりしたが、認めてくれる人がいるんだとうれしく思いました。種をまいて育てる楽しさや、新しい植物に自分で名前が付けられる喜びなど、若い人に園芸のすばらしさを伝え、興味を持ってもらいたい」と話していました。

県の伝達式は来月8日に新潟市で行われます。