訓練中の消防士死亡事故 第三者委報告書 柏崎市議会で説明

去年10月、柏崎市の海水浴場で潜水の訓練中だった20代の消防士がおぼれて死亡した事故で、柏崎市消防本部は、訓練の安全管理体制の不備などを指摘した第三者委員会の報告書を24日、市議会に説明しました。

去年10月、柏崎市の海水浴場で当時26歳の消防士が潜水の訓練中におぼれて死亡した事故で、消防本部が設置した第三者委員会は消防士が事故の2日前に体調不良の不安を申告したものの情報が共有されていなかったことや陸上や船からの監視がされず、安全管理体制が不十分だったなどとする報告書を、22日、消防に提出しました。
消防本部はきょう市議会で報告書の内容を説明し、はじめに小林晴久消防長が事故を防げなかったことについて改めて陳謝しました。
続いて質疑応答が行われ、議員からは、体調の把握や十分な監視といった安全管理は国からも通知がされていたのに守られていなかったとして理由を問う声が相次ぎ、消防本部は「潜水資機材の不足などがあるなか、効率化を図ってしまった」と答えていました。
そのうえで議員からは再発防止策を速やかに講じるよう求める意見が出され、消防の担当者は報告書で示された改善策を実施していきたいという考えを示しました。
この事故をめぐっては、警察が業務上過失致死の疑いで当時の状況などを調べています。