クマ 「指定管理鳥獣」に指定 花角知事 ”管理 適切に”

昨年度、深刻な被害が出たクマについて環境省は今月、「指定管理鳥獣」に指定し、自治体が対策を行う際に国から支援が得られるようになりました。
花角知事は会見で、県民の安全安心につながるようクマの管理を適切に進める考えを示しました。

環境省は今月16日、絶滅のおそれのある四国の個体群を除いてクマを「指定管理鳥獣」に新たに指定し、自治体がクマ対策を行う際、交付金の形で国から一定の支援が受けられるようになります。
具体的にはクマの捕獲や個体数のモニタリング人の生活圏への出没を防ぐための対策などが支援の対象になるということで、環境省はクマの出没が増える秋に向けて準備を進める方針です。
クマによる被害は、昨年度、全国で過去最悪となったほか、県内でも10人がけがをし、新潟県を含む北海道東北地方知事会は去年11月、「指定管理鳥獣」への指定などを環境省に要望していました。
花角知事は今月17日の定例会見で「要望がかなった。今後、具体的なメニューが示されると思うので、住民の安心安全につながるよう適切な管理をしたい」と述べました。
来月にかけては冬眠から目覚めたクマが行動し始める時期と春の山菜採りや行楽のシーズンが重なることから、県は山に入る際は単独行動は避け、音の鳴るものやクマ撃退スプレーを携行するよう呼びかけています。