佐渡 大型連休前に観光船の安全点検 知床観光船事故から2年

北海道の知床半島沖で観光船が沈没し、20人が死亡、6人が行方不明になった事故から23日で2年です。
佐渡市の景勝地、「尖閣湾」をめぐる観光船では設備の安全点検が行われました。

これは観光客が増える大型連休を前に佐渡海上保安署が行いました。
点検ではまず、担当者が、佐渡市の景勝地、「尖閣湾」をめぐる観光船に乗り込み、書類に不備がないかや、救命胴衣が十分に用意されているかを確認していました。
そして、おととし4月に知床半島沖で観光船が沈没した事故を受け、甲板の下のエンジンルームにつながる「ハッチ」がスムーズに動くかや、船内の無線機が正常に使えるかなどを確認していました。
佐渡海上保安署の間端啓文署長は「きょうは救命設備や通信設備などに異常がないことを確認しました。知床岬で起きた痛ましい事故が二度と起きないように乗客の安全を第一に考えて運航してほしい」と話していました。
観光船の運営会社の近藤清司社長は「これから大勢のお客さんを迎えるにあたりまずは大事なことが点検できてよかったと思っています。今後も継続して安全運航を心がけて行きたい」と話していました。