豪雨で一部不通のJR米坂線 沿線住民ら県に早期復旧を要望

おととし8月の豪雨で一部の区間が不通となっているJR米坂線について、沿線の自治体の住民らが県の担当者に早期の復旧を求めました。

JR米坂線はおととし8月の豪雨で橋が崩落するなどして、山形県長井市の今泉駅と村上市の坂町駅の間で1年半以上たった現在も不通となっていて、バスによる代行運転が行われています。
復旧にはおよそ86億円の工事費用がかかり、復旧後も赤字が見込まれていて、JRや自治体が協議を続ける中、22日、沿線の自治体などに住み早期の復旧を求める団体の8人が県庁で交通政策局の担当者と面会しました。
このなかで、団体の代表を務める村上市の野田尚道さんが「米坂線は通学・通勤を支える不可欠の交通手段だ。早期の全面復旧をお願いします」と述べ、復旧を求める要望書と2400人余りの署名を手渡しました。
これに対し、県の担当者は「沿線自治体の意向を聞きながら復旧への道をつくるため取り組んでいきたい」と答えていました。
このあと団体は記者会見を開き、JRの負担で復旧工事を行ったうえで、赤字解消のための地域活性化策を自治体を中心に考えることを求めていくとしました。
野田さんは「早期復旧を望む私たちの思いを県と共有できたと感じている。今後もいい方向に進むよう活動していきたい」と話していました。