柏崎刈羽原発の原子炉に核燃料を入れる作業現場を公開

新潟県にある柏崎刈羽原子力発電所で東京電力は7号機で進めている原子炉に核燃料を入れる作業の現場を、18日、報道関係者に公開しました。

柏崎刈羽原発では再稼働に向けた検査の一環として、東京電力が今月15日から7号機の原子炉に核燃料を入れる作業を進めていて、18日、作業の現場が報道関係者に公開されました。
作業では燃料取替機という専用の設備で燃料プールに保管されている長さ4メートル余りの核燃料を1体ずつつり上げて冷却水が入った原子炉の真上まで移動させたあと、決められた位置に慎重に下ろしていました。
東京電力は2週間ほどかけて872体の核燃料を原子炉に移す計画ですが、17日朝に、原子炉の停止に使う制御棒を動かす装置の一部でブレーカーが落ちる不具合があり、深夜に作業は再開されましたがおよそ16時間にわたり中断されました。
東京電力によりますと、この不具合による安全上の問題や、外部の環境への影響はなく、今後の計画に大幅な遅れは出ない見込みだということです。
柏崎刈羽原発の菊川浩ユニット所長は「設備の健全性をしっかり確認して作業を慎重に進めていきたい」と話していました。
一方、柏崎刈羽原発の再稼働をめぐっては地元の同意が焦点となっていますが、新潟県の花角知事は17日の記者会見で、東京電力が原子炉に核燃料を入れる作業を始めたことについて、検査の工程のひとつで、県の議論に影響はないという考えを示しています。