新潟市内最大の潟「福島潟」の魅力を紹介するガイドブック完成

新潟市内最大の潟、「福島潟」の魅力を紹介するガイドブックが完成し、執筆した専門家は「潟や周辺の人の営みを考えるきっかけになれば」と話しています。

新潟市北区の福島潟は市内に16ある潟のなかで最大で、国の天然記念物の渡り鳥「オオヒシクイ」や白鳥が毎年飛来するほか、春になると花畑で菜の花が一面に咲き、市民の憩いの場になっています。
その魅力を広く知ってもらおうと、大学教授や博物館の学芸員などのグループがガイドブックをつくり、17日、代表の2人が市役所を訪れて中原市長に手渡しました。
ガイドブックでは福島潟の成り立ちや生息する動植物のほか、水田を作るために進められた干拓の歴史や、かつて目撃されたという妖怪の伝説などが紹介されています。
執筆者の1人で新潟大学名誉教授の大熊孝さんは「人と潟の関係を表現した画期的なガイドブックです」と話していました。
同じく執筆者の1人で新潟国際情報大学教授の澤口晋一さんは「福島潟は人々の保全活動のすえに自然が維持されている貴重な場所です。潟や周辺の人の営みを考えるきっかけになれば」と話していました。
このガイドブックは、野鳥などを観察している水の駅「ビュー福島潟」や区役所などで、18日から希望者に配られます。