五穀豊じょう願う「新穂の山王祭」佐渡市

五穀豊じょうを願う伝統の祭り「新穂の山王祭」が14日、佐渡市で行われました。

この祭りは佐渡市新穂地区にある日吉神社の例祭で、県の無形民俗文化財に指定されています。
祭りでは武士の姿をした子どもたちが、馬上から矢を射ってこの1年の厄払いをする「流鏑馬」が行われ、矢が的に命中すると大きな拍手が送られていました。
射手を務めた小学6年生の児童は「友だちが応援してくれたので100発100中で当てました」と話していました。
また拝殿の前では佐渡の郷土芸能「鬼太鼓」が奉納され、太鼓のリズムにあわせて獅子が舞を披露し、祭りはクライマックスを迎えました。
そして白い能面を着けた「神子面」といわれる2人が鈴と扇を手に境内を鎮める役割があるとされる舞を奉納したあと、かみしも姿の子どもたちが笛に合わせて太鼓やつづみを叩く「下がり羽」で、祭りが締めくくられました。
横浜から訪れた70代の女性は「久しぶりにみんなの気持ちが一緒に高まった感じで感動しました」と話していました。
地元の高校2年生の男子生徒は「新型コロナのときは観客がとても少なかったのですが、きょうはいつも以上に盛り上がり、昔のにぎわいを取り戻せたように感じました」と話していました。