最先端のものづくり学ぶ三条市立大 花角知事が視察

最先端のものづくりを学び、活躍する人材の育成を目指して開学し、今年度、1期生が卒業する三条市立大学を、花角知事が9日視察し、県内全体の企業の活性化に期待感を示しました。

三条市立大学は様々な産業技術が集まる燕三条地域で、企業での実習などを通して最先端のものづくりを学び、活躍する人材の育成を目指し三条市に3年前に開学し、今年度、1期生が卒業します。
こうしたなか、花角知事が9日午後大学を訪れ、アハメド・シャハリアル学長らと意見交換しました。
このなかで、シャハリアル学長は今年度1年生93人が入学し4年生までそろったほか、連携協定を結んでいる企業も燕三条地域を中心に150まで増え、実習や協同研究を進めている一方で、学生たちが地元に定着するためには地元企業の価値の向上も必要だと説明しました。
このあと、構内を視察し、チタンに複雑な色付けをし、付加価値をつけるという産学連携の研究や、金属の内部の構造が分かる機械などについて説明を受けていました。
また、実習の様子も見学し、金属加工の実習をしていた2年生に大学を選んだ理由について質問すると、北海道出身の学生は「ものづくりだけではなく経営も学べる大学はあまりない」などと答えていました。
視察後、花角知事は「学生の募集も順調で、企業での実習の効果も出始めていると実感した。地元の経済の活力につながるのみならず、県全体の企業の活性化、人材の獲得に貢献していただけると期待している」と述べました。