第9管区海上保安本部 猪瀬新本部長が就任会見

新潟、富山、石川の海域を管轄する第9管区海上保安本部の新しい本部長に猪瀬雅樹氏が就任し、北朝鮮のミサイルへの対応や大和堆周辺海域での警備について「船舶の安全を第一に緊張感を持って対応していきたい」と述べました。

猪瀬氏は宮城県出身の58歳。
海上保安庁の警備救難部刑事課長や、大阪や和歌山などを管轄する第5管区海上保安本部の次長などを務め、今月1日に第9管区海上保安本部の本部長に就任しました。
4日の就任会見で猪瀬本部長は、第9管区について日本海を挟んでロシアや北朝鮮と向かい合う「国境管区」だという認識を示したうえで、「大和堆での外国漁船の対応や北朝鮮のミサイルの対応が非常に大事な業務だ。船舶の安全を第一に緊張感を持って対応していきたい」と述べました。
また、ことし1月の能登半島地震のあとに巡視船を使って連日実施した被災地への7800トン余りの給水支援などについて触れ、「今回の経験を生かして今後の防災対策の強化を自治体など関係機関と一緒にしっかりと取り組んでいきたい」と述べました。
そして、夏に海水浴など海での事故が増えることが懸念されることから安全指導などに力を入れていく考えを示しました。