柏崎刈羽原発7号機 来月15日にも核燃料を入れることを申請

再稼働を巡る議論が続く柏崎刈羽原子力発電所について、東京電力は再稼働に必要な検査の一環として7号機の原子炉に早ければ来月15日に核燃料を入れることを原子力規制委員会に申請したと正式に発表しました。

これは28日、柏崎刈羽原発の稲垣武之所長が記者会見で明らかにしました。
それによりますと、東京電力は再稼働に必要な検査の一環として7号機の原子炉に早ければ来月15日に核燃料を入れるとして、原子力規制委員会に検査の確認を申請したということです。
一方、再稼働の時期については、今後の工程に見通せない部分があるなどとして今回の申請では「未定」として、今後、改めて具体的な時期を示す方針だということです。
稲垣所長は「原子炉に核燃料を入れるにあたり、設備の健全性の確認などを行っていて安全性は高いと考えているが、少しでも異常を感じたら立ち止まって対応したい」と話していました。
柏崎刈羽原発では去年12月、テロ対策上の問題が相次いだことを受けて規制委員会から出されていた事実上の運転禁止命令が解除され、7号機の原子炉に核燃料が入れられた場合、再稼働に向けて検査が進むことになります。
一方、柏崎刈羽原発の再稼働を巡っては地元の同意が焦点になっていますが、花角知事は能登半島地震のあと事故の際の避難などについて不安の声が高まっているとして、国の対応を注視する姿勢を示しています。