市民らがさけの稚魚約20万匹放流 信濃川で4年ぶり 新潟

地元の漁業への関心を深めてもらおうと、新潟市中央区の信濃川で市民がさけの稚魚を放流する催しが開かれました。

この催しは、さけの稚魚が川を下り海に向かうこの時期にあわせ、信濃川漁業協同組合などが開いていて、去年まで新型コロナウイルスの感染拡大の影響で中止となったため、ことしは4年ぶりの開催となりました。
24日は、新潟市中央区の遊歩道の川沿いに子どもを含む100人余りの市民が集まり、漁協が専用の施設でふ化させて育てたさけの稚魚、およそ20万匹を信濃川に放流しました。
参加した子どもたちは「バイバイ」などと声をかけながら、バケツに入った稚魚を丁寧に放流していました。
参加した小学6年生の女の子は「初めてさけの稚魚を見ることができました。自分で放流できて楽しかったです。大きい魚になって帰ってきてほしいです」と話していました。
信濃川漁協では、毎年10月から11月にかけて新潟市内の信濃川などに戻ってきたさけを取っていますが、今シーズンは記録的な不漁となり、さけの漁獲量は昨年度より3割少ないおよそ1700匹にとどまったということです。
放流した稚魚の一部は、4年ほどかけて成長して信濃川などに戻ってくるということで、漁協ではさけを取るとともに、採卵して専用の施設で稚魚を育て放流する取り組みを続けることにしています。