北陸新幹線 金沢・敦賀間開業で新潟でも観光振興へ期待高まる

北陸新幹線の金沢・敦賀間が16日開業しました。
これを受けて県内でも観光振興への期待が高まっていて、16日は新幹線が停車する糸魚川駅にご当地キャラクターたちが集まり到着した列車の乗客を歓迎しました。

北陸新幹線の金沢駅と福井県の敦賀駅を結ぶおよそ125キロの区間が16日開業し、新幹線の停車駅がある上越市や糸魚川市などでは観光振興への期待が高まっています。
16日は糸魚川駅の新幹線ホームに地元のジオパークをアピールする「ジオまる」や「ぬーな」、それに日本に初めてスキーの技術を伝えたとされる人物をモデルにした「レルヒさん」など、8体のご当地キャラクターが集まりました。
そして午後1時半ごろに東京方面と金沢方面からの列車がそれぞれ駅に到着すると、キャラクターたちは乗客に手を振るなどして歓迎の気持ちを表しました。
乗客のなかにはキャラクターたちに気付いて車内から写真を撮ったり、手を振り返したりする人もいて、新幹線での旅路を楽しんでいる様子でした。

北陸新幹線の金沢・敦賀間が開業したことを受け、県内でも地域の活性化につなげようという動きが出ています。
このうち糸魚川市は、北陸3県との周遊を促したり関西からの観光客を呼び込んだりしようと、沿線の観光地を紹介するブースを北陸新幹線が停車する糸魚川駅の構内に設けました。
糸魚川市商工観光課の大西学課長は「今後は関西圏からの観光客もターゲットとして、長野県の白馬や松本への玄関口としての糸魚川をアピールしたい。上越エリア、北陸エリアでの観光交流が大事だと思うので、そのための北陸新幹線になれば」と話していました。
また上越市の上越妙高駅近くにある複合施設では、今月23日と24日に地域の飲食店や雑貨屋などが出店するイベントを開きます。
施設を経営する北信越地域資源研究所の平原匡代表取締役は「新潟県が北陸3県に加わってプロモーションを行うことが必要だと思います。この先しばらく延伸開業はないので、北陸エリアで人の交流が進んでいくことが今後10年20年のあるべき姿だと思います。新幹線を地域の力にできるよう地域一体で考えるタイミングになれば」と話していました。