新潟地裁 女性警察官に性的暴行の警部に懲役5年6か月の判決

女性警察官に性的暴行などをした罪に問われている新潟県警察本部の元警部に対し、新潟地方裁判所は「職務上の経験から性犯罪の被害者の実情をよく認識できたにもかかわらず犯行に及んでいて厳しい非難に値する」などとして懲役5年6か月の判決を言い渡しました。

新潟県警察本部組織犯罪対策課の次長だった梅川稔被告(56)は去年10月、新潟市内を走行中のタクシーのなかで、アルコールの影響で意思表示が困難な状態にある20代の女性警察官に対してわいせつな行為をしたあと、別のタクシーのなかでもわいせつな行為をし、さらに女性の自宅でも性的暴行などをしたうえ、その様子を撮影した罪に問われています。
これまでの裁判で、被告は起訴された内容を認めていて、検察は、「立場を利用して被害者の性的尊厳を傷つけたものであり、犯行態様が執ようかつ卑劣で極めて悪質だ」などと述べて懲役7年を求刑していました。
14日の判決で、新潟地方裁判所の小林謙介裁判長は「被告は職務上の経験から性犯罪の被害者の実情をよく認識できたにもかかわらず犯行に及んでいて厳しい非難に値する」などとして、懲役5年6か月を言い渡しました。