“ホタルイカの身投げ”観察される 佐渡

佐渡市の海岸で、産卵のために浮上したホタルイカが浜辺に打ち上げられて、幻想的な青白い光を放つ「ホタルイカの身投げ」と呼ばれる現象が見られました。

ホタルイカは体長5センチから6センチほどの小型のイカで、ふだんは水深200メートルから600メートルほどの深海に生息しています。
佐渡市ではこの時期、ホタルイカが産卵のために海面に浮上したあと深海に戻れなくなり、浜辺に打ち上げられて青白い光を放つ様子を見ることができます。
これは「ホタルイカの身投げ」とも呼ばれ、12日午前2時ごろから佐渡市羽吉の海岸で観察されました。
浜辺の波打ち際を埋め尽くすほどに打ち寄せられたホタルイカは夜の暗闇の中で幻想的な青白い光を放っていました。
ホタルイカを捕りに来ていた20代の男性は、「大きなクーラーが満杯になったので10キロ以上はとれたと思います。去年も同じ場所に打ち上げられていたのでことしも来てみました」と話していました。
新潟市の水族館「マリンピア日本海」の担当者は「石川県ではホタルイカの産卵が4月ごろまで続くことから、今後も条件があえば観察することができると思います」と話していました。