新潟 刈羽村議会 柏崎刈羽原発の早期再稼働求める請願を採択

東京電力が再稼働を目指す柏崎刈羽原子力発電所が立地する刈羽村の議会で、8日、地元の経済団体から提出された原発の早期の再稼働を求める請願の採決が行われ、賛成多数で採択されました。

刈羽村の議会には、柏崎刈羽原発に出されていたテロ対策上の問題を受けた事実上の運転禁止命令が解除されたことを受け、先月、地元の商工会などの経済団体から原発の早期の再稼働を求める請願が提出されていました。
刈羽村の議会では8日開かれた本会議でこの請願について議論され、賛成の立場の議員からは、原子力を使うことはエネルギーの安全保障につながるとともに、原発の再稼働によって、停滞している地域経済の活性化も期待できるなどという意見が出されました。
一方、請願に反対の立場の議員からは、道路の寸断や建物の倒壊など能登半島地震で明らかになった課題をもとに、原子力規制委員会が原発事故が起きた際の避難などについて議論する中、その結果を待たずに判断することはできないなどという意見が出されていました。
このあと請願の採決が行われ、11人の議員のうち、8人が賛成して採択されました。
議会のあと、刈羽村の品田村長は「住民の代表としての議会の意思が示されたと思っている。原子力規制委員会が安全に発電できると示した以上、私自身としてもその判断を尊重したい」と話していました。