新潟県 津波観測計の増設 国に要望を検討 能登半島地震受け

能登半島地震を受け花角知事は、県内に4か所しかない津波観測計の数を増やすよう、国に要望することを検討しています。
県の問い合わせに対し気象庁は、津波の観測体制について強化の必要性も含め検討すると回答したということで、県は必要な働きかけを行う方針です。

県内には現在、新潟市と柏崎市、佐渡市、それに粟島浦村の4か所だけに津波の観測計が設置されていて、能登半島地震の際には柏崎市で最大37センチの津波が観測されました。
しかし上越市では、最大5.8メートルの高さまで津波が達したとみられることが気象庁の現地調査で分かっていて、先月開会した県議会では津波観測計の増設を国に求めるべきだとする意見が出ています。
これについて花角知事は県の問い合わせに対し気象庁が「津波の観測体制については、強化の必要性も含めて検討する」と回答したと説明しました。
そのうえで花角知事は「観測計の増設は今後の津波の検証などにも有効であり、今後の国の動向を注視し必要に応じて要望していく」と述べ、観測計の増設に向けて必要な働きかけを行う考えを示しました。