親子が桃の節句の伝統菓子「しんこ餅」作り 新潟 佐渡

桃の節句にひな壇などに飾られる地元伝統の菓子「しんこ餅」を子どもたちが作る催しが新潟県佐渡市で行われました。

佐渡市では桃の節句に米粉で作る「しんこ餅」をひな人形と一緒に飾る風習があり地域によっては「おこしがた」などとも呼ばれています。
子どもたちに伝統の菓子作りを通して地元の文化や成り立ちに関心を持ってもらおうと、佐渡市のジオパーク推進室が企画したこの催しには親子連れなどおよそ30人が参加しました。
参加者は米粉の生地を赤や青など4色の食紅を使って色づけしたあと、草木や動物、魚のほかトキと佐渡の自然をかたどったものなど、さまざまな型の中に1つ1つ詰めていきました。
そして型を裏返して生地を取り出し、15分ほどかけて蒸しあげると色鮮やかなしんこ餅ができあがりました。
参加した小学4年の女の子は「甘くてとてもおいしいです。生地を型に上手に入れるのが難しかったです」と話していました。
しんこ餅作りの講師を務めた清田稔子さんは「しんこ餅を作るのが今回初めてという子どもたちもいましたが、皆さんお母さんたちと楽しそうに作っていました。子どもたちが大きくなったら作り方を広めていってほしい」と話していました。