新潟 三条 「スノーピーク」が自社株買いのMBO 非上場へ

三条市にあるアウトドア用品メーカー「スノーピーク」は、経営者らが上場している自社の株式を買い付けるマネジメント・バイアウト=MBOを行って、非上場を目指すことを明らかにしました。

「スノーピーク」は、新型コロナウイルスの感染拡大で高まったキャンプ需要を取り込み事業を拡大してきましたが、需要が一巡したことなどから、去年12月までの1年間の最終利益は前の年より99.9%少ない100万円でした。
こうしたなか会社は今月20日、経営者らが上場している自社の株式を買い付けるマネジメント・バイアウト=MBOを行って非上場を目指すことを明らかにしました。
アメリカの投資ファンド、ベインキャピタルと連携してことし4月まで株式の公開買い付けを行い、成立すれば、東証プライム市場への上場は廃止される見通しです。
理由について会社は「経営環境が厳しさを増すなか、アメリカや中国への海外展開や新規事業などを進めたい。一方、必要な投資などを行えば短期的には財務状況の悪化を招くため、株主に配慮した経営では成長が難しいと考えた」と説明し、経営の自由度を高めることで事業構造の転換を図る方針です。
会社によりますと現在の経営陣は原則、今後も経営にあたるほか、従業員の雇用も維持されるということです。