桃の節句前に商店などにひな人形飾る 新潟 岩室温泉

来月3日の桃の節句に合わせ新潟市西蒲区の岩室温泉では、商店などにひな人形を飾る恒例の催しが始まりました。

「ひな巡り」というこの催しは、地域の活性化を図ろうと、地元のNPO法人や観光協会、それにコミュニティ協議会などで作る実行委員会が、10年前から毎年行っていて、ことしは旅館や商店など31か所にひな人形が飾られています。
このうち観光情報などを案内する施設には寄付されたおよそ100体の人形が飾られ、段飾りのほか、宮中をイメージして酒を飲んだり百人一首に興じたりする様子を表現したものもあります。
またオーケストラで楽器を演奏したり、英語を勉強したりしているユニークな人形もあり、見る人を楽しませています。
広島県から訪れたという女性は「ピアノを弾いている飾り方がとてもいいと思います。孫もピアノを習っているので、撮影した映像を見せてがんばらせたいです」と話していました。
実行委員会のメンバーの1人でNPO法人「いわむろや」の高島悟理事長は「地震で旅館にキャンセルが出て残念でしたが、『ひな巡り』を通じて地域が元気でやっていることが届けられたらいいと思います。温泉につかったり、ひな人形を見たりして元気になってもらえたらうれしいです」と話していました。
この「ひな巡り」は来月10日まで開かれています。