能登半島地震 新潟県内の宿泊施設 客戻ってきているところも

能登半島地震の影響で県内の宿泊施設では先月、予約のキャンセルが相次ぎましたが、今月に入って客が戻ってきているところもあります。
このうち新潟市の温泉旅館では常連客に被害がないことを伝えるなどした結果、今月の予約が例年を上回ったということです。

県によりますと能登半島地震の影響で県内の宿泊施設では1月中の予約のキャンセルが相次ぎ、先月26日時点でキャンセルは9166件にのぼりました。
新潟市西蒲区の岩室温泉で昭和25年から営業を続ける温泉旅館でも、地震による被害はなかったものの1月中の予約が半分ほどにまで落ち込みました。
このため旅館では、今月から県民を対象にした割引のキャンペーンを始めたほか、常連客に被害がないことを知らせる手紙や割引券などを送りました。
その結果常連客のほか、春節に合わせて来日した外国人観光客も訪れ、今月は例年以上に予約が入ったということです。
また、22日からは岩室温泉の旅館や土産物店でひな人形を飾る催しが開かれる予定でさらに客が増えることが期待されています。
「高志の宿 高島屋」のおかみ、高島基子さんは「1月は寂しい状況だったが、今月は予約が増え、大丈夫だったかと温かい言葉をかけてくださったり被災した旅館への募金をしてくださったりとありがたかった」と話していました。