柏崎刈羽原発 消防車使い原子炉冷却の手順を確認する訓練

東京電力柏崎刈羽原子力発電所で、地震で外部電源などが失われ原子炉を冷却できなくなったという想定で、消防車を使って原子炉を冷却する緊急対応の手順を確認する訓練が行われました。

訓練は、冬に地震が起きて外部電源などが失われ、7号機の原子炉の冷却ができなくなった想定で行われ、社員およそ150人が参加しました。
訓練では、事故の際の対応拠点となる原発の構内にある「緊急時対策所」に外部電源が使えなくなったという情報が入り発電所の幹部が非常用の電源と冷却装置が起動しているか確認していました。
このあと事態が悪化して非常用の冷却装置も止まり、原子炉建屋の外にある貯水池から原子炉へ水を送ろうとしますが、外にある配管も雪の影響で使えなくなったという想定で、社員が消防車のホースを池に入れたあと、原子炉の配管につながる建屋の接続口につなぎ、消防ポンプを起動する手順を確認していました。
東京電力は緊急時の原子炉の冷却訓練のほかに運転員がシミュレーターで原子炉を停止させる訓練なども行っていて、今後、施設の安全対策などについて最終的な検査を行い、原子力規制委員会に確認を求める方針です。