「済生会新潟県央基幹病院」完成で記念式典 新潟 三条

県央地域の5つの病院が絡む医療再編で来月1日に三条市に開院する「済生会新潟県央基幹病院」の建物が完成し、4日、記念の式典が開かれました。

済生会新潟県央基幹病院は県立燕労災病院と厚生連三条総合病院が統合し、そのほか3つの病院の専門的な手術などの機能を集約し、この地域の救急医療や専門医療の中核を担うことになります。
来月1日の開院に先立ち建物が完成したことを受けて4日、記念の式典が開かれ、花角知事をはじめ、行政や医療などの関係者、90人あまりが参加しました。
このなかで花角知事は「県央基幹病院を中心とした病院や診療所の連携で住民が安心して生活できる医療提供体制の構築を目指していきたい」とあいさつしました。
このあと、病院の内覧会も行われ、参加した人たちは県の担当者の案内で病院が目指す24時間どんな症状の患者も断らない救急医療に対応する処置室のほか、手術室や病室などを見て回りました。
県央基幹病院は400床の病床と救急科や産婦人科など31の診療科を備えていて、県によりますと来月1日に、統合する病院から入院患者を移送するとともに、4日から外来診療を開始したうえで、段階的に機能を拡大し、10月ごろの本格稼働を目指すということです。
県央基幹病院の院長に就任する遠藤直人さんは「身の引き締まる思いです。新しい病院ということで今まさに準備やリハーサルなどに取り組んでいます。残り1か月でさらに準備を進めて円滑に開院し、診療に取り組んでいきたい」と話していました。