花角知事“解除”原子力規制庁から直接説明を受ける方向で調整

東京電力柏崎刈羽原子力発電所の安全対策の確認を進める県の技術委員会が29日開かれ、原発の運転を事実上禁止する命令が解除された経緯が説明されました。
これを受けて花角知事は、技術委員会での議論が尽くされることに期待を示すとともに、原子力規制庁から直接説明を受ける方向で調整していることを明らかにしました。

花角知事は柏崎刈羽原発についての追加検査を踏まえた判断を、原発再稼働をめぐる議論の材料の1つと位置づけていて、29日開かれた技術委員会では原子力規制庁の担当者が、原発の運転を事実上禁止する命令を先月、解除した経緯を説明しました。
これについて花角知事は31日の定例会見で「確認はまだ始まったところで、委員会で了解されることが1つの確認だと思っている。専門家のなかで議論を尽くしてもらいたい」と述べ、原子力規制庁による説明をもとに技術委員会で議論が尽くされることに期待を示しました。
そのうえで東京電力に原発を運転する「適格性」があると改めて判断された理由について、花角知事は「3年前、適格性について改めて評価するよう規制庁に要望しているので、私自身も直接聞きたいと思っている」と述べ、原子力規制庁から直接説明を受ける方向で調整していることを明らかにしました。