能登半島地震 新潟県立図書館 本の落下で書庫立ち入りできず

能登半島地震の影響で、新潟市の図書館では本棚が倒れたり本が床に落下するなどしたため、訪れた人が書庫に立ち入りできなくなっています。

新潟市中央区にある新潟県立図書館では、地震の揺れで閲覧室にある棚が倒れたほか、書庫にあった80万冊の本のうちおよそ20万冊が床に落下し、このうち、およそ5000冊はページが破けたり背表紙が外れたりしたということです。
このため、現在、図書館を訪れた人は閲覧室の利用はできますが、書庫に立ち入りできなくなっています。
図書館の司書や併設する施設の職員などが復旧作業にあたっていて、26日は、司書が落ちた本を分野や著者の名前順に並べ直したり、傷ついた本を修復したりする作業に追われていました。
副館長の有本教子さんは、「これまであった地震と比べものにならないくらい本が落ちていて足の踏み場もないような状況を見たときは正直ショックでした。利用者の方が県立図書館にしかない古い資料や、新潟関係の資料をご覧になりたいという要望に早く応えようと復旧作業にあたっています」と話していました。
図書館では今月中に落ちた本を戻し終える予定で、そのあとに書庫の立ち入りを再開することにしています。