柏崎刈羽原発 運転禁止命令解除受け規制庁が柏崎市議会に説明

テロ対策上の問題が相次いだ柏崎刈羽原子力発電所について、先月、原子力規制委員会が事実上の運転禁止命令を解除したことを受け、原子力規制庁が22日、柏崎市議会の全員協議会で、これまで行ってきた検査などについて説明しました。

テロ対策上の問題が相次いだ柏崎刈羽原発について、原子力規制委員会は検査の結果、自律的な改善が見込める状態だと確認できたとして、先月、事実上の運転禁止命令を解除しました。
22日、柏崎市議会の全員協議会が開かれ、原子力規制庁の担当者が検査の内容などについて説明し、原発構内に入り働く人たちの言動や意識などを注視してきたとしたうえで、「自分たちで問題を見つけ改善していく仕組みができたと判断した」と述べました。
続く質疑の時間では議員から「規制庁の職員がいる場で本音で話す人は少ないのではないか」と質問があったのに対し、規制庁の担当者は「規制庁の職員とはわからない格好で構内に入っていたほか、何か月もかけて検査することでふだんのやりとりが聞けるようになった」と答えていました。
また、別の議員からの「東京電力の問題点を改善するうえでほかの電力事業者のあり方も確認したのか」という質問に対しては、「ほかの事業者も確認したうえで、柏崎刈羽原発では核物質防護に携わる管理職がほかの業務を多く抱えているなどの問題点を指摘、改善した」と答えていました。
規制庁は22日夜、柏崎市民を対象に説明会を行うことにしています。