能登半島地震 新潟のクリーニング工場液状化で大きな被害

今月1日の能登半島地震で液状化による被害が深刻な新潟市西区のクリーニング工場では、床に複数の亀裂が入るなど大きな影響が出ています。

新潟市西区で企業や高齢者施設の衣類などのクリーニングを行う工場では、今月1日の地震で被害を受け、翌日から営業を再開したものの、大きな影響が出ています。
工場は壁や床に複数の亀裂が入り最大10センチ程度の段差ができたため、タオルをたたむ機械はその下に木材を置くなどして水平を保つようにしているということです。
雨が降ると壁や床にできた亀裂から水がしみ出してくるということで、布を敷き詰めて防ぐなど応急処置をしていました。
また、工場の裏には資材を保管する小屋がありましたが地震のあと、地面が沈んだり土砂が吹き出したりしたことから解体することになったということです。
これらの修理にかかる費用は2000万円以上になり、工場にとって大きな負担になるということですが、県によりますと地震の被害を受けた企業向けの支援は現在、修理費などの融資制度のみになっているということです。
工場で10年以上働く従業員の男性は「1月2日から仕事始めで出勤したら大変な状況になっていた。従業員の体調も確認しているがこれからどうなるか不安だ。工場を地震前の状態に戻すため行政に支援してもらいたい」と話していました。