地震 新潟県内のスポーツ関連施設にも被害 液状化か

県内では能登半島地震の影響で、野球場などスポーツ関連施設にも被害が出ています。

県によりますと県内の公立のスポーツ関連施設では、12日までにビッグスワンスタジアムを含む56の施設で地震の被害が確認されています。
このうち新潟市中央区の鳥屋野運動公園にある野球場では建物に目立った被害はなかった一方、液状化とみられる現象が起きてグラウンドから水が噴き出し、内野を覆うほど水がたまったということです。
また外野のエリアで陥没や隆起が起き、フェンスがグラウンド側に大きく傾く被害が出ました。
この野球場では3月以降、少年野球や高校野球などの試合の日程が組まれていますが、市によりますと被害箇所を改修するか、球場を取り壊すのかといった今後の方針は決まっていないということです。
公園内にある球技場のグラウンドも地震ででこぼこになるなど利用できなくなっていて、公園を管理する公社では、すでに予約した人には状況を説明したうえでキャンセルとし、野球場と合わせて立ち入りを禁止しています。
公益財団法人、新潟市開発公社の水島裕館長は「グラウンドを見ているだけでいい思い出が浮かんでくるが、それがかすむくらいの被害状況でことばにならず、悲しく寂しい思いです。復旧してみんなに愛される球場に戻ってくれればいいと思います」と話していました。

地震の影響で新潟市中央区にある鳥屋野交通公園でも遊具のあるエリアやゴーカートのコースの一部に陥没したり隆起したりする被害が出て、立ち入りが禁止されています。