能登半島地震の1日 新潟市がLアラート入力を失念

今月1日の能登半島地震の際、新潟市が県の防災アプリやテレビなどで一斉に情報を伝えるLアラートの入力をしていなかったことがわかりました。
市は入力を失念していたということで再発防止策を検討することにしています。

新潟県では今月1日の能登半島地震で最大震度6弱の揺れを観測し、県沿岸の自治体などに津波警報が出されました。
新潟市は地震発生直後の午後4時13分に避難指示を出し、市の防災無線や防災メールで市民に避難を呼びかけましたが、県の防災アプリやテレビなどで一斉に情報を伝えるLアラートについては入力をしていなかったことが市への取材でわかりました。
新潟市によりますと防災無線や防災メールは自動化していたため、Lアラートも自動で入力されているものと担当者が勘違いし、新潟県からの指摘で気付いたということです。
新潟市は再発防止策を検討するとしています。
今回の地震では新潟県柏崎市と出雲崎町は避難指示を出したほか、防災無線で避難を呼びかけましたが、Lアラートを入力したのは出雲崎町がおよそ3時間後の午後8時5分、柏崎市は翌2日の午前1時36分でした。
取材に対し柏崎市の担当者は「発災直後の混乱で入力が遅れた」と話しているほか出雲崎町の担当者は「年末年始で職員が足りず、対応が遅れた」と説明しています。
今回の地震では、新潟県内の自治体の中には避難指示を出さなかったところもあるなど、災害時の情報発信をめぐる対応が分かれています。