正月用の鏡餅づくりがピーク 新潟市の和菓子店

年の瀬を迎え、新潟市の老舗の和菓子店では正月用の鏡餅づくりがピークを迎えています。

昭和6年から続く新潟市の老舗の和菓子店「田中屋本店」は、「笹だんご」で知られますが、毎年12月25日から31日まで正月用の鏡餅をつくっています。
鏡餅づくりがピークを迎える26日、新潟市江南区の工場ではもち米を機械でつき、ついた餅をひとつひとつ手でこねて丸い形にして、次々と仕上げていきました。
店によると、ことしは夏の猛暑の影響で原材料となる県産のもち米の出来にばらつきがあるため、品質を整えるために、もち米の配合を計算してつくっているということです。
また、新型コロナウイルスが5類に移行してから売り上げは回復しつつあるものの、機械の燃料費の高騰などで厳しい状況が続いているということです。
和菓子店の田中孝太郎専務は「いよいよ正月が来るなと身の引き締まる思いです。日本で昔から続く伝統的な鏡餅を家族で集まって楽しんでいただきたい」と話していました。
鏡餅は年末までにあわせて5000個ほどつくられ、28日から市内の直営店やスーパーマーケットで販売されます。