「表参道・新潟館ネスパス」 26年の営業を終え閉館

東京にある新潟県のアンテナショップ「表参道・新潟館ネスパス」が26年におよぶ営業を終え、25日閉館します。
店では感謝の気持ちをあらわそうとチューリップの切り花が配られ、多くの人で賑わいました。

東京にあるアンテナショップ「表参道・新潟館ネスパス」は26年前の平成9年にオープンし、コメや日本酒といった県産品を販売したり、県内企業の求人情報を提供したりして賑わいをみせてきました。
しかしビルの老朽化にともなって閉館が決まり、25日最後の営業日を迎えました。
25日は感謝の気持ちをあらわそうと、新潟県が出荷量全国1位になっているチューリップの切り花が配られ、店内は多くの人で賑わいました。
県はネスパスの閉館後、東京・銀座に新たな情報発信拠点「銀座・新潟情報館 THE NIIGATA」をオープンする予定です。
訪れた20代の男性は「新潟出身で新潟が大好きなので、ふるさとの味を求めて来ました。銀座にできたらまた行きたいです」と話していました。
一方、70代の女性は「娘の友人が糸魚川にいるので、糸魚川の塩辛などをよく買いに来ていました。近いのでよく来ていましたが、銀座まで行けるか分かりません。寂しいです」と話していました。
「表参道・新潟館ネスパス」の田中真佐彦館長は「本当にきょう閉館するのかと、実感がありません。多くの人に来てもらいありがたいです。新潟の食に魅力があることを再認識できました」と話していました。

「表参道・新潟館ネスパス」は26年前の平成9年に開業し、新潟県によりますと、これまでに1600万人あまりが訪れました。
県産品や観光情報といった新潟県の魅力を首都圏で発信する拠点としてにぎわいを見せていましたが、入居しているビルが老朽化によって取り壊されることになり、現在の場所での営業を終えることになりました。
県によりますと令和元年度までは9年連続で年間100万人以上が訪れ、昨年度の来場者はおよそ70万人でした。
また昨年度の販売額は5億9000万円あまりでした。
県は有識者会議を設け、別の場所に移転して営業を続けるかや、具体的な場所などについて検討した結果、東京・銀座に新たな情報発信拠点「銀座・新潟情報館 THE NIIGATA」をオープンさせることを決めています。
県は新たな拠点を通じ、国内だけでなく海外にも新潟の魅力を発信したい考えです。