柏崎刈羽原発の再稼働 花角知事「信を問う方法が最も明確」

県議会は11日一般質問が行われ、東京電力柏崎刈羽原子力発電所の再稼働をめぐって、県民の意思を問う方法について問われた花角知事は、「信を問う方法が責任の取り方としてもっとも明確であり重い方法と考えている」と述べました。

柏崎刈羽原発について、県は再稼働をめぐる議論の前提と位置づけてきたいわゆる「3つの検証」について、ことし9月にとりまとめを終え、花角知事は原発に関する議論を進める考えを示しています。
11日の一般質問で花角知事は今後の議論について、「3つの検証」の取りまとめや原子力規制委員会の追加検査を踏まえた判断、県の技術委員会における安全対策の確認などを材料にする考えを示した上で「県民等の意見を聞き、その上で判断・結論を出して、県民の意思を確認することを考えている」と述べました。
花角知事はこれまで再稼働をめぐり、知事選挙を通じて県民の意思を確認することも選択肢の1つだという認識を示しています。
11日、改めてその方法について問われた花角知事は「議会での議論、住民の直接投票などさまざまな手法が考えられる。その手法について現段階で決めているわけではない」としたうえで「現段階では私は信を問う方法が責任の取り方としてもっとも明確であり重い方法と考えています」と述べました。
また花角知事は県内自治体の意見をどのようにとりまとめるかについては、「市町村と協力をして立地自治体以外の自治体の意向をとりまとめ、意思表示を行うことで広域自治体としての役割を果たしたい」と述べ、原子力規制委員会の追加検査の状況を踏まえながら、各自治体の意向も確認する考えを改めて示しました。