高病原性の鳥インフル 野鳥から今シーズン初の感染を確認

先月下旬、新発田市の用水路で死んでいたコハクチョウについて、県は、国の検査の結果、高病原性の鳥インフルエンザウイルスが検出されたと発表しました。
今シーズン、県内で野鳥から鳥インフルエンザの感染が確認されたのは初めてです。

県によりますと、高病原性の鳥インフルエンザウイルスが検出されたのは、先月28日、新発田市の用水路で死んでいたコハクチョウです。
この鳥について、4日、環境省が遺伝子検査を行ったところ、鳥インフルエンザウイルスの陽性反応が出て、6日、高病原性の鳥インフルエンザウイルスが検出されたという連絡が県に入ったということです。
今シーズン、県内で野鳥から鳥インフルエンザの感染が確認されたのは初めてです。
環境省は半径10キロ圏内を「野鳥監視重点区域」に指定し、異常がないか調査をしていて、県によりますと、この範囲内の養鶏場などでは今のところ異常は確認されていないということです。
また、県は県内の養鶏業者に対して、野鳥の侵入防止や消毒などの対策を徹底するよう指導したということです。
県内では昨シーズン、養鶏場で鳥インフルエンザの発生が相次ぎ、過去最多となる257万羽余りのニワトリが処分されています。
このため今シーズンは県の呼びかけを受け、養鶏場の周辺のため池で野鳥が近づかないよう、水を抜く対策などが行われるなど県内で警戒感が高まっています。