佐渡で来年のえと「たつ」の土鈴作りが最盛期 新潟

佐渡市で地元の陶芸家による来年の「えと」の「たつ」をかたどった土鈴づくりが最盛期を迎えています。

土鈴は、型起こしされた粘土の中に土の玉を入れて素焼きしたもので、振ると優しい音を奏でます。
佐渡市羽茂大崎の陶芸家、葛原正巳さんは毎年、この時期に「えと」の土鈴を作っていて、工房では4日、来年の「えと」の「たつ」にかたどられた土鈴に、筆で色をつける作業が行われていました。
作業では10センチほどの大きさの土鈴に青や赤など5つの色が塗り分けられ、かわいらしく仕上がっていました。
土鈴は「えと」のほかにも、佐渡の郷土芸能「鬼太鼓」や「トキ」などおよそ80種類にのぼり、2つとして同じ物がないことから若い世代にも人気だということです。
葛原さんは「『たつ』はたくましく天に昇っていくようなイメージがありますが、自分の場合は楽しい雰囲気の『たつ』です。買われた方が土鈴を見て心が和んだり、ほっとしてくれると満足です」と話していました。
この土鈴は市内の土産物店などで販売され、「えと」の土鈴づくりは、今月中旬まで続きます。