無施錠自転車に防犯タグ“施錠すれば大吉”で盗難防止 新潟市

県内で自転車の盗難が多発するなか、新潟市内の駅の駐輪場で、鍵をかけていない自転車に盗難防止につながる言葉が書かれた防犯タグを取り付ける取り組みが、28日行われました。

この取り組みは、新潟北警察署が愛知県での取り組みを参考に始めたもので、28日は新潟市北区のJR豊栄駅の駐輪場で、2人の警察官が鍵をかけていない自転車9台に、防犯タグを取り付けました。
防犯タグには、おみくじのように「施錠すれば大吉」とか「盗難追跡対象」という言葉が書かれていて、利用者側が「カギをかけよう」と思ったり盗難をためらったりするような仕掛けが用いられています。
新潟北警察署で8月からこの取り組みを進めたところ、10月末までの3か月間で県内全域では盗難被害が増加したなか、管内の被害件数は2割ほど減少したほか、鍵をかけない自転車も減っているということです。
この取り組みは今月末まで続けられる予定です。
新潟北警察署の中川徳史生活安全課長は「ことしの自転車盗難の被害が過去5年で最多となり、なんとかしなければと始めました。効果があったと感じているので今後は万引きや特殊詐欺など違う犯罪防止にもつなげていきたい」と話していました。