縄文後期に焼いた人骨をまとめて意図的に埋葬 新潟 村上

村上市にあるおよそ4000年前の縄文時代後期の集落跡で見つかった遺構についての研究結果が22日発表され、別の場所で焼かれた人骨がまとめて配列されるなど、意図的に埋葬されていることがわかったということです。
研究者によりますと、この時代の埋葬方法を知るうえで重要だということです。

県埋蔵文化財調査事業団は、村上市にあるおよそ4000年前の縄文時代後期の集落跡である「上野遺跡」の発掘を進めていて、おととし、長さ150センチ、幅100センチほどの楕円形の穴の中に、少なくとも6人が埋葬されていたことを発見しました。
この遺構について新潟市北区の新潟医療福祉大学に移して、自然人類学が専門の奈良貴史教授が研究を進め、22日、この大学で研究結果が公表されました。
それによりますと、ここに納められていたのは、別の場所で焼かれた人骨で、同じ部位の骨がまとめて配列されるなど意図的に埋葬されているとして、この時代としては、非常に珍しいということです。
奈良教授によりますと、この遺構は、当時の埋葬方法などを知るうえで重要だとして、今後、骨の分析を進めて、どのような人が埋葬されたのかなど調べることにしています。
この遺構は今月26日に一般公開されるということで、奈良教授は「この当時の焼かれた人骨が出てくるのは珍しいことです。縄文時代の人のお墓を間近で見てほしい」と話していました。
一般公開についての問い合わせは県埋蔵文化財調査事業団 090(4959)3081です。