長岡 商業施設で切りつけ事件想定し訓練 従業員が対応を確認

ことし9月、客と従業員のあわせて3人が高校生に切りつけられるなどした事件が起きた長岡市で、不審な人物が客を刃物で切りつけたという想定で、商業施設の従業員が対応を確認する訓練が行われました。

訓練が行われたのは長岡市にある商業施設「イオン長岡店」で、従業員30人余りが参加しました。
訓練は、食品売り場にいた不審な人物が刃物で客を切りつけたという想定で行われ、従業員が被害にあった客に駆け寄ってけがの状況を確かめた上で、車いすなどで救護し、警察に通報しました。
ほかの従業員は、売り場にいた客を誘導したり館内放送を使ったりして、避難を呼びかけていました。
訓練ではこのあと、従業員が犯人を見つけると、ショッピングカートで囲んで動きにくくするなど、警察官が来るまでの対応を確認していました。
長岡市ではことし9月、別の商業施設で、客と従業員のあわせて3人が高校生に包丁で切りつけられるなどした事件が起きていて、高校生は殺人未遂の疑いで逮捕され、その後、刑事責任能力を調べる「鑑定留置」が行われています。
イオン長岡店の秋山佳男店長は「9月の事件はひと事と思えず、改めて安全管理について考えさせられました。訓練を通じて安全で安心な環境を作りたい」と話していました。
長岡警察署の中村敏彦生活安全課長は「万が一事件が起きた場合も訓練の経験をいかし、落ち着いた行動を心がけてほしい」と話していました。