黄綬褒章受章した肥田野尚之さん「終着点はお客さんの笑顔」

「黄綬褒章」を受章した、新潟市中央区の老舗ホテル「イタリア軒」の料理人、肥田野尚之さんです。

45年前の1978年にイタリア軒に入社して以来、西洋料理の料理人として活躍し、現在は最高料理顧問としてちゅう房に立つかたわら、後進の育成にあたっています。
これまでに、西洋料理の料理人でつくる全日本司厨士協会新潟県本部会長として県内の業界の振興に努めたほか、2020年には、卓越した技術が認められ、現代の名工にも選ばれています。
今回の受章について、肥田野さんは「日々、迷いもあれば、これでいいのかなと思うようなこともあった。こうしたご褒美をもらえて、料理人として生きてきてよかったのだと思う」と話しました。
肥田野さんが料理人を続ける中で、一番うれしいと思うことは、料理を食べた人の笑顔を見ることだとして、後輩たちに対しても「単なる作業としてやるんじゃなくて、終着点にお客さんの笑顔があることを感じてほしい」と話していました。
来年はイタリア軒が創立150年を迎えることもあり、記念イベントで料理の腕を振るうほか、料理の研究にも励みたいとしています。