曽我ひとみさん 拉致問題学ぶ子ども会議に参加“帰国実現を”

北朝鮮による拉致問題について学んできた子どもたちの会議に曽我ひとみさんが参加し、母親のミヨシさんを含め、すべての拉致被害者の一日も早い帰国の実現に向けて協力を訴えました。

曽我ひとみさんは45年前の1978年、佐渡市の自宅近くで母親のミヨシさんとともに北朝鮮に拉致され、曽我さんは帰国を果たしましたがミヨシさんの消息はいまも分かっていません。
曽我さんは31日、拉致問題について学んできた、柏崎市、佐渡市、それに福井県小浜市の子どもたちによるオンラインの会議に参加し、学習成果の発表や意見交換に耳を傾けていました。
そして曽我さんは子どもたちに、「本当にみんなの気持ちが1つになったいい時間だったと心から思っています。きょうは3校だけでしたがもっともっと大きな輪になって広がり、みんなが拉致問題について自分のこととして考えてもらえることを心から願っています」と話していました。
会議の終了後、曽我さんは記者団の取材に応じ、ことし12月で92歳になる母、ミヨシさんについて、「自分のことがどれだけできているかもわからない年齢になってしまいます。本当に一日一日をどうして過ごしているんだろうとずっと考えてしまうことが多くなりました」と話していました。
また、11月15日で拉致から46年となる横田めぐみさんについて、「北朝鮮でめぐみさんと一緒に生活していた頃のことを時々思い出し、2人とも、ただただ日本に帰りたいという気持ちでした。今もめぐみさんはずっとそう思って助けを待っていると思います。一日も早くご家族の元に元気で帰ってこれることを心から願っています」と話していました。