「トキエア」就航 12月以降の可能性も

新潟空港を拠点とする新たな航空会社「トキエア」が27日会見し、就航に向けた国の検査が現在も続いているとしたうえで、札幌便の就航はことし12月以降になる可能性もあると明らかにしました。

「トキエア」はことし3月に国土交通省から事業許可を受け、新潟空港と札幌市の丘珠空港を結ぶ便の就航を目指していますが、8月下旬の就航延期を公表して以降、具体的な就航の見通しを示していません。
こうしたなか、県や経済界からは情報発信を求める声が上がっていて、トキエアの長谷川政樹社長が27日、新潟空港で記者会見を開きました。
このなかで長谷川社長は現在の状況について、安全性を確認する国の実証飛行が先月25日に終了し、機体の耐空検査と整備規程の修正を進めていると説明しました。
そのうえで、札幌便就航の見通しについては「耐空検査の終了は11月10日を予定している。天候や機体の状況に左右されることもあり、確実に終了したのちに就航日を確定させ、決まりしだい発表したい」と述べたうえで、ことし12月以降になる可能性もあると明らかにしました。
また、当面の資金繰りについて長谷川社長は「就航が遅れているが、資金は多少余裕を持たせて計画がスタートしているので、いまのところ想定している範囲で動いてる」と述べ、問題はないという見方を示しました。