三条 地下工事の周辺住宅に被害相次ぐ 地盤沈下起きた可能性

三条市で、地中に雨水をためる貯水池の整備工事が行われた公園の周辺で住宅の壁にひびが入るなどの被害が相次ぎ、工事を発注した市は地盤が想定より軟らかく地盤沈下が起きた可能性があるとして住民に補償する方針です。

三条市上下水道課によりますと、市は、おととし11月から興野公園の地下に大量の雨水をためる貯水池を作る工事を進めていましたが、去年3月ごろから地盤沈下が起きているという連絡が周辺の住民から相次いだということです。
市が調べたところ、これまでに合わせて8軒の住宅で建物が傾いたり壁にひびが入ったりする被害が確認されました。
このうち関妙子さんの住宅では塀にひびが入り敷地内に地割れが起きたほか、風呂場でもひびが見つかりました。
関さんは「風呂場ではひびにお湯がしみこまないように掃除をしています。ひびは目に見えますが家の地盤はどう変化しているか分からないので不安です」と話していました。
市は地盤が想定より軟らかく地盤沈下が起きた可能性があるとして来月までに調査を終え、住民に補償する方針です。
三条市上下水道課の小山正幸課長は「長期間にわたって大変な心配、ご不安を抱かせてしまい申し訳ありません。不安や心配を解消できるよう誠意をもって対応してまいります」と話しています。