「渋谷暴動事件」活動家に無期懲役を求刑 警察官殺害の罪など

1971年に東京・渋谷で起きた「渋谷暴動事件」で新潟県警から派遣されていた警察官を殺害した罪などに問われている過激派「中核派」の活動家、大坂正明被告の裁判で検察は「残虐で非人道的だ」として、無期懲役を求刑しました。
一方、弁護側は無罪を主張しています。

「中核派」の活動家、大坂正明被告(74)は、1971年の「渋谷暴動事件」で新潟県警から派遣されていた当時21歳の警察官に火炎瓶を投げつけて殺害したとして殺人や放火などの罪に問われています。
大坂被告は45年余りにわたる逃亡の末に逮捕・起訴され、これまでの裁判で「すべての容疑について事実ではありません」などとして無罪を主張しています。
19日、東京地方裁判所で開かれた裁判で検察は「被告が殺害行為に関わったというデモの参加者の目撃証言は具体的で信用性がある。被告は警察を敵とみなし、『殺せ、殺せ』と叫びながら、警察官に対して大人数で鉄パイプなどで殴り、火炎瓶を投げつけ炎上させた。残虐で非人道的だ」と主張しました。
そして「中核派の支援を受けながら長年逃亡を続けた対応も極めて悪い」などとして無期懲役を求刑しました。