柏崎刈羽原発で侵入検知器が半日動かず「誤ってスイッチ切る」

柏崎刈羽原子力発電所で東京電力は、ことし1月、屋外に設置された外部からの侵入を検知する機器のひとつが半日ほど動かない状態になっていたと発表しました。
誤って機器のスイッチを切ったことなどが原因だということで再発防止を図るとしています。

東京電力によりますと、ことし1月、柏崎刈羽原発への外部からの侵入を防ぐため、屋外に設置された検知器のひとつが半日ほど動かない状態になっていたということです。
原因について、東京電力は、前の日に行われた検知器の性能試験で、協力会社の作業員が誤ってスイッチを切った上、試験の手順書で定められた動作確認を行わなかったため、スイッチを切ったことに気づかなかったとしています。
その後の定期確認で、検知器が動いていないことに気付き、スイッチを入れ再起動させましたが、東京電力はこの検知器が動いていない間も同じエリアのほかの検知器が動いていたため、警備上の問題はなかったとしています。
東京電力は、試験の手順などを改めて周知し、再発防止を図るとしています。
柏崎刈羽原発では重要施設への侵入を防ぐために監視用に設置された照明8台がことし6月まで半年以上にわたり、電源に接続されず点灯していない状態だったことも明らかになっています。
柏崎刈羽原発では、おととし、テロ対策をめぐる重大な不備が相次いで明らかになり、規制委員会が事実上、運転を禁止する命令を出すとともに、東京電力に原発を運転する「適格性」があるかを含め、改善状況を調べています。