“電動キックボード貸し出し” 警察と企業が事前研修会 新潟

16歳以上が運転免許なしで利用できる一定の基準を満たした電動キックボードの貸し出しサービスが、来年3月から新潟市内で始まるのを前に、警察や企業が貸し出しに向けたルールなどを共有する研修会を開きました。

電動キックボードは、ことし7月から新たなルールが適用され、最高速度が時速20キロ以下で車体の大きさが1メートル90センチ以下など一定の基準を満たしたものについては、16歳以上であれば運転免許なしで利用できるようになりました。
こうした一定の基準を満たした電動キックボードの貸し出しサービスが、県内では新潟市北区で来年3月から始まる予定で、10日、警察とサービスを行う企業が、貸し出しに向けたルールなどを共有する研修会を開きました。
この中で企業の担当者が警察に対し、サービスの利用登録の際、年齢確認ができる身分証明書を確認することや、飲酒運転防止のため、午後8時以降は貸し出さず返却のみになることなどを説明しました。
これに対し警察は、貸し出される予定の電動キックボードは、最高速度が時速20キロのもののため、車道しか走れないことなど交通ルールを説明しました。
また、16歳以上が運転免許なしで利用できる一定の基準を満たした電動キックボードの場合、ヘルメットの着用が自転車と同じく努力義務となるため、着用率を上げるための取り組みに協力を求めました。
このあと、会議が開かれた警察署の敷地内で警察官が電動キックボードに試乗して運転のポイントなどを確認し、「曲がる際に速度を落とすのが難しく注意が必要だ」という意見が出されていました。
研修会を開いた新潟北警察署交通課の神林修課長は「電動キックボードのルールの周知を企業と連携して進めるとともに、交通違反や事故が起きた場合、的確に対応できるようしっかり備えたい」と話していました。