弥彦村 来年度自動運転車両を本格導入で12月から実証実験

弥彦村は交通の利便性を高めるため来年度からハンドル操作などを自動で行う車両を本格的に運行する方針を決め、ことし12月から実証実験を行うことになりました。

弥彦村が実証実験で使用するのは、ハンドル操作や加速、減速などを自動で行う8人乗りの電気自動車2台で、機能によって5段階に分けられた自動運転の段階のうち、下から2番目の「レベル2」にあたり、運転席に人は座りますが、ハンドルからは手を離して、必要な時だけ操作を行います。
弥彦村はことし12月から来年2月にかけて実証実験を行うことにしていて、このなかでは平日はバスなどの公共交通が乏しい村内の地域をめぐる、主に住民向けの2路線を、土日や祝日は観光地などをめぐる主に観光客向けの2路線を試験的に運行するとしています。
村は、国の補助なども受けながら安全性などの確認を進め、来年度から本格的な運行を始めたいとしています。
村によりますと、本格的に自動運転の車両が運行されれば、県内の自治体では初めてになるということです。
弥彦村デジタル行政推進課は、「自動運転車両の導入によって鉄道やバスなどのいまの公共交通を補完し強化することにつながると考えている。将来的には完全に無人で走る『レベル4』の自動車両の運行も目指していきたい」と話しています。