国の原子力総合防災訓練を前に伊藤担当相が花角知事と会談

10月下旬に新潟県で行われる国の原子力総合防災訓練を前に、伊藤内閣府特命担当大臣が花角知事と新潟県庁で会談し、県などが国に要望している原発事故と大雪などの自然災害が重なった場合を想定した避難ルートの整備について、検討を進める考えを示しました。

新潟県では10月下旬、東京電力柏崎刈羽原子力発電所で原発事故が起きたことを想定した国の原子力総合防災訓練が実施される予定で、訓練を前に、原子力防災を担当する伊藤内閣府特命担当大臣が原発や避難ルートの視察などのため、新潟県を訪れました。
視察に先立ち伊藤大臣は県庁で花角知事と会談し、原子力総合防災訓練について、「より実践的なものになるように関係者の連携を強化して、対応力をあげたい」と述べました。
一方、花角知事はことし7月に県や柏崎市などが国に要望した原発事故と大雪などの自然災害が重なった場合を想定した避難ルートの整備について、「道路が通れず避難できない事態を避けるため重要性をご理解いただきたい」と述べ、改めて国の責任で整備するよう求めました。
これに対して伊藤大臣は、「雪国の避難経路の確保が重要だという共通認識のもと、取り組んでいく強い意志を示したい」と述べ、検討を進める考えを示しました。
伊藤大臣は1日、柏崎刈羽原発や県などが整備を要望した避難ルートの視察などを行う予定です。