24年前に廃線の旧新潟電鉄「かぼちゃ電車」に乗車体験 新潟

24年前に廃線となった旧新潟電鉄の、「かぼちゃ電車」として親しまれてきた車両が走行し、乗車体験ができる催しが新潟市で開かれました。

この車両は、かつて新潟市と燕市のおよそ36キロを結んだ旧新潟交通電車線の車両で、深緑とオレンジの配色から「かぼちゃ電車」として親しまれてきました。
1999年に廃線となった後、地元の市民らが補修と整備を続けてきて、24日、実際に走行し、乗車体験ができる催しが、新潟市南区の旧月潟駅舎で開かれました。
鉄道ファンなどが見守る中、事前に予約した乗客を乗せた「かぼちゃ電車」は車両移動機にけん引されながら、ゆっくりとおよそ50メートルのレールを往復しました。
乗客は車内を撮影したり、窓の外に向かって手を振ったりして楽しんでいました。
子どもと乗車した市内の40代の女性は「廃線前に見かけたことがあって懐かしい気持ちでいっぱいになった」と話していました。
また、家族で乗車した20代の男性は「車内は雰囲気があってがたんがたんと音がして味がありました」と話し、男性の妻は「存在は知っていたが初めて乗りました。レトロでかわいかった」と話していました。
主催した「かぼちゃ電車保存会」の平田翼会長は、「かぼちゃ電車は地域のための貴重な鉄道です。以前乗っていた人には懐かしんでもらい、初めて乗った人には新鮮に感じて楽しんでもらいたい」と話していました。