「拉致問題は今の問題」蓮池薫さんが中学生に講演 佐渡

北朝鮮に拉致され、2002年に帰国した蓮池薫さんが12日、佐渡市の中学校で講演し、「拉致問題は今の問題であり、皆さんが声を上げて参加することが大きな力になる」と述べました。

蓮池薫さんが講演したのは佐渡市の南佐渡中学校で、拉致被害者の帰国を願いブルーリボンを胸につけた生徒や保護者などおよそ150人が参加しました。
蓮池さんは1978年に柏崎市の海岸で北朝鮮に拉致され、24年後の2002年に帰国を果たしました。
12日の講演で蓮池さんは「若い人たちに訴えているのは、拉致問題は今の問題で、大人になっても忘れないでくださいではなく、今、協力してください、ということです。まだ帰れない人を帰すために皆さんが声をあげること、参加してくれることが大きな力になります」と述べました。
講演会のあとには座談会が行われ、生徒たちは「北朝鮮で日本の様子を新聞やテレビで知ることが出来たか」など次々に質問していました。
講演を聞いた中学3年の女子生徒は「拉致問題を詳しく知ることができ、考えを深めやすくなりました」と話していました。