トキ野生復帰15年記念の写真展始まる

国の特別天然記念物トキが野生復帰してから今月で15年になるのを記念した写真展が、4日から佐渡市で開かれています。

この写真展は環境省が主催し、日ごろトキの生態調査を続けているモニタリングチームのメンバー12人が撮影した写真、23点が展示されています。
このうち2羽のトキがケンカをしている様子を撮影した写真は、トキが羽を大きく広げた瞬間を捉えていて2羽の声がいまにも聞こえてきそうな臨場感にあふれています。
また、繁殖期のトキの写真は、巣の材料にする大きな木の枝をトキが必死に運ぶ姿を正面から撮影していて、毎日観察しているモニタリングチームをトキが信用している様子がうかがえます。
いずれも貴重な瞬間ばかりで、訪れた人たちは興味深く見入っていました。
福岡県からアルバイトのため佐渡にやってきた女性は「トキは繁殖期に羽の色が変わることを知りました。私の知らない佐渡の景色がたくさん飾られていて、すごくすてきだと思いました」と話していました。
また、佐渡自然保護官事務所のアクティブ・レンジャー右田京子さんは「日々継続して観察しているからこそ出会えた貴重な瞬間や季節の移り変わりの写真が数多くそろっています。ぜひ見ていただきたいです」と話していました。
この写真展は佐渡市の交流センター白雲台で今月27日まで開かれています。